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AI信号機で交通渋滞も解消

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日本の道路は、車両の増加や都心部への一極集中により慢性的に渋滞が生じています。渋滞は交通状況を混乱させるだけでなく、渋滞が原因による経済損失、アイドリング時に排出される二酸化炭素による環境汚染など、時間・経済・資源の多方面において様々な悪影響を及ぼします。

現在の信号機は、曜日や時間帯によって周期が変わる「プログラム多段制御」や交通管制センターに集まった情報をコンピューターが分析し、各信号機に指示を出す「集中信号機制御システム」などにより渋滞解消を図っています。しかし、これらの交通システムでは突発的な混雑には対処できず、渋滞が生じてしまうことが往々にしてあります。

そこで現在注目されているのが、AI(人工知能)信号機が導く渋滞解消です。これからの未来、交通システムに深く関与するであろうAI信号機の力について迫ります。

渋滞解消できるAI信号機「自律分散型信号機制御」

現在、都市部の多くで採用されている「集中信号機制御」は、渋滞解消に役立てられていますが、情報を一ヵ所に集めて分析してから指示を出すという流れがあるため、タイムラグが生じてしまいます。それらを解消できると期待されているものが、「自律分散型信号機制御」です。このシステムは、個々の信号機に搭載したAIがカメラやセンサーから集まるデータを計算し、ベストなタイミングで信号を切り替えることができるというものです。それぞれの信号機が自律的に判断して動作するため、従来の信号機よりも素早い対応が可能とされています。

また隣同士の信号機を紐づけることで、局所的ではなく全体的な渋滞解消にも役立てることができます。AI信号機「自律分散型信号機制御」が確立することで、スピード面・コスト面・正確性など、すべてを解消した高度な交通システムを実現できることが期待されています。それでは、次に現在のAIの能力について解説します。

AIの能力「ディープラーニング」とは

2015年、AIを搭載した囲碁コンピュータープログラム「AlphaGo(アルファ碁)」が、世界トップ棋士に勝利したことは世間に大きな衝撃を与えました。当時、AIが人間に勝つのが最も難しいとされる囲碁で勝利を収めたことで、世界的にもAIの有効性が広く知れ渡ることになりました。

ここまでAIが急速に進化した理由の一つに、「ディープラーニング(深層学習)」の影響が大きいと言われています。「ディープラーニング」とは、ビッグデータを集約することで、どこに注目すべきかをAI自身が考え学習し、的確な分析・判断ができるようになることです。人の指示がなく独自で学習を進めることも大きな特徴です。AIの研究は古くから世界中の研究機関でなされてきましたが、ビッグデータやディープラーニングを活用している現代は「第三次AIブーム」とも呼ばれています。このようなディープラーニングによる情報処理によって、煩雑な道路状況に対して人の手を介さずに安全で確実な渋滞解消へと導いてくれる可能性が高まっているのです。

渋滞解消以外にも発揮するAIの力

AIは渋滞解消のみならず、事故やトラブルを回避することにも能力を発揮することができるとされています。例えば、AIを搭載した自動運転システム。最近では高齢者の運転免許の返納問題でも話題となっていますが、本来どの世代のドライバーでも可能性がある運転中の人為的なミスによる事故もAIによって回避できるようになります。

そのほか、AI搭載の監視カメラを交差点に設置することで、横断者の危険行動を予め学習したAIが事故発生する前に横断者やドライバーへ注意を促すことも期待されています。

AIの活用によって、渋滞解消や事故防止などが可能になることは、私たちにとって計り知れないほどのメリットがあります。それらを実現可能にするであろうAIには多大な期待と関心が寄せられています。

まとめ

日本の各所で慢性的に起きている交通渋滞を、AIのスピーディーかつ的確な信号操作によって解消することが可能な時代は、すぐそこまで近づきつつあります。

人口が減少する日本においては、人の手で作業する箇所をいかに減らして自動化するかという点も渋滞解消と同時に大きな課題です。そのため、AIのディープラーニングを用いた「自律分散型信号機制御」導入で、渋滞解消以外にも労働力やコストの大幅減少が期待できます。今後も研究開発と共により一層AIが進化し、私たちの生活をより豊かなものにしてくれることでしょう。

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