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ドキュメント翻訳管理サービスへの翻訳AI「DeepL翻訳」の活用例

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今年の3月に日本語に対応したドイツのDeepL社が公開している多言語対応の翻訳AIである「DeepL翻訳」。
他の翻訳サービスに比べると、対応言語数はまだ少ない印象もありますが、その翻訳精度の高さからかなり話題になっており、使ってみたという人も多いのではないかと思います。

今回はその「DeepL翻訳」を活用したドキュメント翻訳管理サービス「LifeLang」を提供する株式会社イーストバックに取材しました。


「LifeLang」はどのようなサービスでしょうか
LifeLangは、多言語での情報発信を支援する目的で、今年5月中旬にローンチしたサービスです。
昨今は国際化・情報化が進んでいますが、英語で情報発信すれば、世界中の人々に読んでもらえるのかというと、自分の場合、どうしても日本語で書かれた文章を優先して読んでしまいます。このことは、世界中どこの国の人でも同様だと思います。
そうであれば、世界中で読まれる情報を発信するには、その国の言葉で表現する必要があるのではと考え、作ったのがLifeLangです。
単なる翻訳であれば、無料のGoogle翻訳を使えばできますが、必ずしも意図した内容の翻訳になるとは限らず、翻訳した言語の文章を読めない場合、意図した内容に翻訳できたか確認することもできません。しかし、LifeLangには、逆翻訳という機能があり、一度翻訳した文章を再度元の言語に翻訳し直すことができます。翻訳元の文章と逆翻訳の文章を比較することで、意図通りに翻訳されているか確認することができます。また、ドキュメント管理としての機能を持っていますので、文章の保存や変更履歴の確認ができます。その他にも、音声出力や投稿機能など、翻訳を支援するための多くの機能を備えています。

「DeepL翻訳」を新たに加えた背景を教えてください
DeepL翻訳は、ドイツのDeepL社が提供する機械翻訳エンジンで、GoogleやAmazonが提供する機械翻訳よりも翻訳精度が高いと注目を浴びていました。今年3月中旬、DeepL翻訳が日本語翻訳に対応したことから、日本国内でも話題となっていました。
LifeLangでは、翻訳エンジンとしてGoogle翻訳を使用していますが、DeepL翻訳を加えることで、より利便性が上がるのではと考えました。その時点では、DeepL APIを利用できる有料プランが日本に対応していませんでしたが、API仕様は公開されていましたので、LifeLangへの実装を行っており、6月16日、日本向けの有料サービスが開始されたのに合わせて、いち早くLifeLangで利用できるようにしました。

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「DeepL翻訳」の追加で「LifeLang」はどのように変化しましたか
Google翻訳の翻訳精度は総じて高いですが、翻訳した文章の表現やニュアンスに違和感を感じる場合があります。DeepL翻訳は、Google翻訳に比べ、より自然な表現になっていると感じます。つまり、DeepL翻訳を使うことで、よりネイティブに近い文章が作れるようになります。ただ、DeepL翻訳も決して完全ではなく、Google翻訳と同様に、誤訳となるケースがありました。Google翻訳とDeepL翻訳の両方の違いをうまく使い分けることで、意味が通じるだけではなく、より良い文章が作れるようになると考えています。

「LifeLang」はどのような業界での活用を期待されておりますでしょうか
LifeLangは、多言語で情報発信をしたいと思っている人や企業に広く使っていただきたいと考えています。その中でも、特にご利用いただきたいのが、海外進出企業です。海外進出企業は、自社ウェブサイトの英語版を作ったり、製品やサービスの情報を英語で発信されていると思います。英語圏の国に向けた情報発信であれば問題ありませんが、英語圏以外の国では、その国の母国語での情報発信が重要だと考えます。特に頻繁に情報発信したいけど、毎回プロの翻訳家に依頼するほど費用はかけれない、といった中小企業に使っていただければと考えています。

最後に貴社の今後の展望を教えてください
現在は、日本国内に向けたサービス展開を行っていますが、今後は世界中で使われるようにLifeLang自体の多言語化(現在、7言語対応)やユニバーサルデザインを取り入れたサービスに発展させていきたいと考えています。

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