関東初！再エネ100％のEVカーシェアリング実証実験 見学レポート
川崎市と神奈川県下でガソリンスタンドやレンタカー事業などを手掛ける、株式会社サンオータスは｢川崎生命科学・環境研究センター(以下、LiSE)｣において、2023年2月15日から2024年度末まで、100％再生可能エネルギー由来の電力を使用した関東初となるEVカーシェアリングの実証実験を行います。
ミライコラボ編集部で実証実験が行われるLiSEのEVカーシェアステーションを見学しましたので、その様子をレポートいたします。
目次
実証実験の概要
この実証実験は株式会社サンオータス、OpenStreet株式会社、株式会社エネファントの3社で再生可能エネルギー100％によるEVカーシェアリングサービスを行うものです。
LiSE内の駐車場に超小型EVや電動アシスト自転車等複数のモビリティの貸出・返却が可能なマルチモビリティステーションを開設し、川崎市が掲げる「2050年の二酸化炭素排出量ゼロ」の達成に向けて市民の移動手段の脱炭素化を目指します。
当初は周囲の法人による利用を想定していますが、今後川崎市内にステーションを増設する予定となっており、徐々に市民の日常利用も増やしていきたいとしています。
また、川崎市と株式会社サンオータスが連携して実施する「環境技術産学公民連携共同研究事業」の取り組みとして、シェアリングサービスで利用する超小型EV｢C⁺pod｣や電動アシスト自転車から走行距離などのデータや、モビリティの充電ガレージ｢E-Cube(イーキューブ)｣から再生可能エネルギーの発電量などのデータを収集し、二酸化炭素排出量・削減量の見える化を図ります。
参加企業
EVカーシェアリングサービスは株式会社サンオータス、OpenStreet株式会社、株式会社エネファントの3社の連携により運営されています。各社の役割について解説します。
株式会社サンオータス
株式会社サンオータスはOpenStreet株式会社が提供する｢HELLO MOBILITY｣を活用し、シェアモビリティサービスの運営やサービスで使用する超小型EV｢C⁺Pod｣の管理を行っています。
｢C⁺Pod｣に車両制御及び車両データ取得が可能な機器を搭載し、利用者は｢HELLO MOBILITY｣のアプリから充電残量や走行可能距離を確認することができます。
同社は既に横浜市港北区でシェアモビリティサービスを運営しており、今回LiSE内に新設されたステーションの間でも乗り捨てが可能とのことです。
OpenStreet株式会社
OpenStreet株式会社はシェアモビリティサービスのプラットフォーム｢HELLO MOBILITY｣の提供やアプリユーザーの確保を担っています。
｢HELLO MOBILITY｣とは、専用のステーションからスマートフォンアプリを使用して希望のモビリティを選択して利用できるシェアサービスで、HELLO MOBILITYのステーションであればどこでも貸出・返却することができます。
株式会社エネファント
株式会社エネファントは岐阜県多治見市に所在するエネルギーベンチャー企業で、太陽光発電を利用したエネルギーマネジメント事業を行っています。
今回の実証実験では屋根部分に太陽光発電パネルを備え、発電したエネルギーで車を充電することができる充電ガレージ｢E-Cube｣を提供しています。
新設されたEVカーシェアリングステーションを見学しました！
LiSE駐車場に設置された充電ガレージ｢E-Cube｣と超小型モビリティ｢C⁺Pod｣
｢E-Cube｣は仮設コンテナとなっているので、工事不要で必要な場所にすぐ設置できるのが特徴です。屋根部分に設置された太陽光パネルで蓄電し、ガレージ内でモビリティを充電することができます。今回の実証実験で利用される｢C⁺Pod｣の場合、約5時間でフル充電が可能です。
｢E-Cube｣に搭載されたEV充電器。
ケーブルを車の正面についている給電口に差し込むことで充電できます。
トヨタ自動車の超小型モビリティ｢C⁺Pod｣
全幅1290mm、全長2490mmで、通常の軽自動車より一回りほど小さい超小型サイズとなっています。2人乗りで、収納スペースも設けられているので、買い物などの日常利用にも適しています。
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EVのカーシェアリングで活用される車両制御システムとは？
株式会社サンオータス様が取り組んでいるEVカーシェアリング事業で利用されている車両制御システムおよび車両データ取得システムは、Will Smartのカーシェアリングシステム「Will-MoBi」とのAPI連携で提供されています。
もっと詳しく→
脱炭素社会の実現におけるEVシフトの重要性と実現方法について詳しく解説する資料をダウンロードいただけます。
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