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ax株式会社が「対話型AI自動運転車いすパートナーモビリティ」の開発に協力

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株式会社アクセル(東京都千代田区)の子会社であるax(エーエックス)株式会社(東京都渋谷区)は、株式会社NTTドコモ(東京都千代田区)が実用化を推進する、久留米工業大学の「対話型AI自動運転車いすパートナーモビリティ」の自律走行及び5Gを活用した遠隔制御向けの映像認識AI及びアプリケーション開発に協力したことを発表しました。

今回は、移動が困難な方が介助者なしで移動を楽しむことができるソリューション「対話型AI自動運転車いすパートナーモビリティ」、そしてaxが開発協力した自律走行及び5Gを活用した遠隔制御向けの映像認識AI及びアプリケーションについて紹介いたします。

対話型AI自動運転車いすパートナーモビリティ

介助者なしで移動が楽しめる車いすとして、久留米工業大学がNTTドコモとともに開発している「対話型AI自動運転車いすパートナーモビリティ」は、2017年より実証試験が進められ、さまざまな課題を5Gを活用した高精細な映像伝達や遠隔操縦によって自動運転を補助する「リモート手助け」で解決、実現したものです。
引きこもりがちだった人々を青空の下に送り出す翼として、移動が困難な方でもいきいきと活躍する社会の実現を目指す画期的なノリモノとなっています。なお、同パートナーモビリティは、2021年2月にオンライン上で開催された「docomo Open House 2021」で紹介されております。
https://docomo-openhouse.jp/2021/exhibition/070/

今回、axの開発協力で、パートナーモビリティの自律走行・遠隔制御を実現するため、通路にある障害物の認識及び障害物や通行する人までの距離を測定する「障害物検知」、遠隔地に映像を伝送する際、映り込む人の顔にぼかしを加えた状態で転送する「プライバシー保護処理」を ailia SDK(アイリア エスディーケー) を用いてAI実装されました。

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障害物検知

パートナーモビリティは、複数種のカメラと「エッジAI対応5Gデバイス」を搭載しています。ailia SDKは同エッジAIデバイスに実装され、人の検知とトラッキングを行い、ステレオカメラで障害物及び人までの距離を計測するとともに、人の移動も予測します。また、ailia SDKは、実行プラットフォームに対して個別に最適化を行なっており、「エッジAI対応5Gデバイス」においてFP16を使用した高速演算処理を行うことで、高い推論精度と超低遅延の推論速度を実現しており、ステレオカメラからの映像及び深度情報の取り込みと、AI処理の同時実行を可能にしています。

プライバシー保護処理+映像伝送

ailia SDKは、複数種のカメラの一つである360度全天球カメラの映像に対して人を検知し、モザイクによるプライバシー保護処理をリアルタイムに行います。ailia SDKのAI処理解像度変更機能によって、カメラの特性に合わせたアスペクト比でAI処理を実行することが可能です。また、高速処理で高解像度でのAI処理を実現しています。

 

開発者が語るailia SDKの魅力と、axの強み

「axは、ディープラーニング・フレームワークを完全自社開発している数少ない企業です。独自開発したエッジ推論向けディープラーニング・フレームワークailia SDKは、多様なGPUに対応することで世界最高水準の推論速度をクロスプラットフォームで実現しています。また、ailia SDKに最適化された、物体検出・追跡、顔、骨格検出などの100種類を超える学習モデル『ailia MODELES』を提供しており、お客様は独自に学習モデルを開発する必要がなく、AI実装における開発効率化に大きく貢献します。
今回のAI実装においては、車いすの遠隔操作を実用レベルで実現するため「カメラ入力からAI処理、映像ストリーム伝送と、始点から終点までの伝送遅延を限りなく短くしたい」というのがNTTドコモ様からの強い要望でした。AI処理は膨大な演算フィルタ(レイヤ)を通して演算処理を行い、その演算処理によって実現されます。ailia SDKは完全自社開発のため、どのレイヤ、どの演算処理がネックになっているか即座に社内で解析できるため、複数種のカメラ映像を用いたAI実装においても高度なリアルタイム性を短期間の開発で実現しました。
アクセル及びaxは、AIのみならずブロックチェーンにおいてもコア技術を保有しています。今後はAIやブロックチェーン等の最先端技術を社会実装することで、Maas(マース:Mobility as a Servie)や、モビリティ業界のDX(デジタルトランスフォーメーション)など、人々の生活を豊かにする世の中の革新に貢献していきたいと考えています。」

 

実用化に向けて

NTTドコモは、今後「対話型AI自動運転車いすパートナーモビリティ」の実用化に向けて、21年にリモート手助けの技術検証を行うほか、21年以降は5Gエリアにおけるフィールド検証も予定していると発表しています。

誰もが安心安全に生き生きと活躍できる社会の実現に向けた取り組みのひとつとして、「対話型AI自動運転車いすパートナーモビリティ」の実用化実現に注目が集まります。

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