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ラジオ:まちと移動のミライコラボ

「まち」から知る、Will Smartってどんな会社?〜空き家問題と物流DXの最前線〜

「まち」から知る、Will Smartってどんな会社?〜空き家問題と物流DXの最前線〜

 

前回に続き、Will Smart代表・石井さんがゲストとして登場する特別編の後編。今回のキーワードは”まち”。中期経営計画にも掲げる空き家問題への挑戦や、デジタコを活用した物流DXによる精緻な原価計算など、具体的な取り組みを深掘りします。最後は石井さんが大切にしているという”共創”という言葉に象徴される、Will Smartの企業姿勢に迫ります。

前回はこちら『「移動」から知る、Will Smartってどんな会社?〜万博バス運行から熊本の官民共創まで〜」』

番組名
『まちと移動のミライコラボ』全文書き起こし
放送日
2026年10月4日
ゲスト
石井 康弘 氏(株式会社Will Smart代表)前回に引き続きパーソナリティ交代の特別編

【オープニング〜「まち」というキーワードから見るWill Smart〜】

五十嵐:前回は「移動」という視点から、Will Smartがどのような会社なのか、私たちの暮らしとどのようにつながっているのかをお聞きしました。そして今回は後半として、もう1つのキーワード、“街”というキーワードから、Will Smartの取り組みを掘り下げてみたいと思います。石井さん、今回もよろしくお願いいたします。
石井:はい、よろしくお願いします。街なんですけれども、ちょっとまだ具体的な取り組みということではないんですが、当社は実は5ヶ年の中期経営計画というものを作っておりまして、そこに街をテーマとした取り組みについて触れています。それが実は空き家の問題ですね。どんどん空き家が増えていって、その数はもう右肩上がりになってしまっているような状況で、非常に日本の象徴的な街の課題になっているかと思います。その空き家の課題をどうにかして解決できないかっていうのは、ここ数年ぐらい取り組みを開始しております。まだまだこれだっていうのが出ているわけではないんですけれども、この空き家問題の解決をどうにかしてテクノロジーの力を使いながらできないだろうかということを考えています。

【増え続ける空き家問題〜データ流通のハードルにどう挑むか〜】

五十嵐:それは私のイメージで言うと、空き家とテクノロジーを結びつけるっていうのはすごく難しそうです。なぜならその空き家がどこにあるかとか、なかなかその空き家の持ち主が自分から「私の家は空き家です」というようなことはおっしゃらないような気もしますので、そういったデータをまず獲得していくこと自体にすごくハードルがありそうですけれども。
石井:そうですね。私もそうですけど、地元は東京ではないですけど、私は福岡になるんですけど──要はですね、例えばご両親が亡くなってしまいました。で、相続しました。でもなかなか遠方に住んでるから、それを誰かに、地元の不動産屋さんに話してみたりとか、解体屋さんにお願いするとかっていうこと自体、非常に手間ですよね。
五十嵐:そうですね。
石井:かつですね、実は多くの地方の空き家っていうのは、そもそも値段がつかないんです。なのでなかなかプロの不動産屋さんが扱っていただけないっていうことで、自分の、例えば相続してる家とか昔住んでた家が空き家ですっていうアピールをしようと思っても、表に出てこないんですよね。なので実は潜在的な空き家みたいなものはすごい数があります。一方で、実はそういった空き家の買い手がいないのかっていうとそうではなくて、最近は例えば隣に住んでらっしゃる方がその土地を買ったりすることもあったり、また最近はそういった民泊の事業者さんだったり、利活用するような事業者さんも増えてきていますので、買い取ってリノベーションして用途転換するっていうようなものも実は出てきているんですよね。とある調査とか、実際の事業をやってらっしゃる方の声で言うと、実は買い手はたくさんいる。でもなかなか「うち空き家です」って言ってる人たちがいないというのが1つの課題になっているっていう見方もあったりするみたいで。本当にまだまだ解決したわけではないんですけど、実は解決の糸口っていうのが全国ではポツポツ出てきているっていうのも事実あります。
五十嵐:なるほど。そういった中でWill Smartはどういったところで空き家に対する関わり方をするんですか?
石井:そうですね。ちょっと具体的な部分っていうのはこれから先また色々な取り組みの中で発表したいと思うんですけど、基本的にはやっぱりデータとして流通できるデータにどう変えていくかっていうことがすごく大事かなというふうに思っています。特に今お話ししたように、プロが扱わない、扱うことができない金額帯のものであるということは、例えば近所の方々であったりとか、少し離れてる方々──要は個人対個人で情報を対等に流通させるような仕組みとか、そういったものがあった方がいいんじゃないかなというふうに思っているので、とにかくそういったデータの流通性みたいなものをどう担保できるかっていうことをキーにしながら、色々な会社さんと連携しながら、そういった糸口がないだろうかっていうのを模索しているような感じですかね。

【物流の「見えない」を可視化する〜デジタコが変える原価計算〜】

五十嵐:他に街という観点で、今リスナーさんであったりとか生活者の方たちに密着したような関わり方をされているっていうところが、Will Smart他には何を関わり持たれているんですか?
石井:そうですね。やっぱりここ数週にわたって放送させていただきましたけれども、やっぱり物流なんですよね。物流はもう単なるものの移動ではないっていうことは、これまでのプロの方とお話しをされたと思いますけど、やっぱり当社としてもこれは街と移動両方に関わる大事な産業として、物流がありますので、この物流のDXっていうことはしっかりと関与していきたいなというふうに思っています。
五十嵐:物流で言うとWill Smartは、どういう風な形で関与されているのか具体的にちょっと教えてください。
石井:そうですね。まず車の移動、要はトラックの移動状態っていうのをちゃんとデータとして把握できるような、そういった仕組みを作ろうということで、実はこれ専門用語で申し訳ないんですけど、タコグラフっていうのがあります。
五十嵐:タコグラフ。
石井:タコグラフ。それこそ高速とかで車を運転してる時に、トラックにデジタコがついてます。
五十嵐:あ、なんか後ろに貼ってあったりしますよね。
石井:あれはデジタルタコグラフの略なんですけど。
五十嵐:デジタルタコグラフをデジタコって言うんですね。
石井:そうです。デジタコっていうのは実は、ある一定トン数以上の大型車両については、大型車両は設置義務があるんですよ、法律で走行記録をしっかり取りましょうと。何キロで走ってるのとか、どれだけの時間走ってるのっていうことを取って、ちゃんと安全管理をしていきましょうっていうこと。最近はそれで労務管理もしましょうっていうことで、データの利用性が高まっています。実はそのデジタコっていうやつを僕らが作りまして、僕らは実はいくつか特徴がございまして。まず大きいのは、燃料をどれだけ使ったかっていうのが分かります。これ僕らだけです。だから燃費も分かります。じゃあ燃費が取れたら何がいいのかっていうと、実は物流会社のコストの十数%は燃料代なんです。
五十嵐:あ、そうなんですか。
石井:コストを占める割合として、10%以上って結構大きいじゃないですか。
五十嵐:大きいですね。
石井:なので、やっぱりどれだけ燃料を使っているかっていうのを、それをもっと言うと車単位、もっと言うと1運行単位で見ることによって──物流会社って別に1社のものを運んでるわけではないんですね。複数社のものをその時々によって変えてらっしゃるので、要はこの荷物を運ぶ時に燃料代をどれだけ使ったかっていうのが1台単位で分かると、非常に精緻な原価計算ができる。
五十嵐:おっしゃる通りそうですね。
石井:その原価計算をすることによって、今は荷主さん、要は発注主に対して、実はこれだけかかっているので、お宅は例えば1回荷物を運ぶ時に500円使ってます、他社は300円なんです、と。なのでその分、例えば荷物が重いですということで、ちょっと多めにお金をくださいっていうことができるようになったり、そういう風にして物流会社さんも儲かっていただくことができるようになる、ということにもつながりますね。
五十嵐:そうなんですか。
石井:だからそういうものをしっかり取ることによって、僕らとしてはまずデータを集めてきて、もっとデータを生成して、集めて、業務の効率、経営の効率化につなげていこうという取り組みをしています。
五十嵐:なるほど。聞いていると物流だけじゃない活かし方っていうのも見えてきそうですよね。
石井:そうですよね。もちろんバスとかへの転用ができると思ってます。僕らはそれはあくまでデータを集めていくことがまず第一目的になっているんですけど、大事なのはやっぱり先ほどからお話ししたその、データをどう利活用するかっていうことなんですね。データを活用して物流の効率性を上げて、結果として持続可能なインフラにしていくっていうところまで、僕らとしては関与していきたいというふうに思っています。

【「共創」という選択〜Will Smartが目指すこれから〜】

五十嵐:なるほど。本当にお話を聞いていると、分野や業界は全然違えど、そのWill Smart自体が、今までできなかったことで皆さんが見逃していた余白部分をきちんとうまく結合して形にしていったりとか。あとは本当に、全然つながりがなかった、それこそ競合であったり、データとしてもお互いに見せ合わなかったことによる新たな視点のアセットを作っていくとか。本当に、人と人、企業と企業とのハブになるお仕事をすごくされてるっていうイメージですね。
石井:いや、ありがとうございます。そう言っていただけると、社員一同みんな喜ぶと思います。あの、僕は好んで使ってる言葉があって、“共創”、共に創るっていう共創っていうキーワードでやってますけど、これは結構確たる信念みたいなものがありまして。要は、小さいパイを取り合うような市場環境じゃないんですよ。もっといろんな会社さんが得意なところ、または時々重なり合っていたとしても、敵対する競合とみなさずに、できるところは組んでいきましょうっていう、そういう風に共に一緒に発展していくような、ある意味ウィンウィンの関係を作っていくっていうことがビジネスにおいてすごく大事なことだと思いますし、それが本当のトレンドだと思ってます。そういうことを考えると、やっぱり取り組むテーマは社会的な意義があるものとか、難易度が高くて幅が広いことであればあるほど、みんなで組んでいかないと解決にならないと思っているので、当社がその中で自分たちらしさはどこにあるのか、誰と組めばもっと進むのかっていうことを一生懸命考えていきたいというふうに思っています。
五十嵐:ありがとうございます。共創という言葉で最後締めくくっていただいたので、今回石井さん、前半後半と2回にわたって色々なお話を聞いてきましたけれども、Will Smartがそもそも何をしている会社か、そして皆さんの生活の中でどのような形で関与しているのか、さらにはそのWill Smartという会社が、人と人、街と人、さらには企業と企業、こういったところをつなぐハブであり、様々な共創を作っているというような会社であるということを、皆さんにも少しご理解いただけたんじゃないかなと思います。石井さん、2回にわたってですけれども、今回ちょっと特別編ということでお答えいただく側に立っていただきました。何か話し足りないこととか、これから未来でどういうことをしたいか、最後に一言お願いします。
石井:そうですね。今回、Will Smartの簡単な紹介をさせていただきましたけど、これはまた定期的にやりたいな、まだまだ足りないなということもありますし。あとやっぱり、聞いてばっかりじゃいけないので、たまには自分で発信するっていうことも大事だなと思ってますので、たまにこういうことを挟みながら、ぜひ皆さんに楽しんでいただければなというふうに思ってますので、今後も引き続きよろしくしたいと思っております。
五十嵐:ありがとうございます。これを聞いている皆さんからも石井社長に、ぜひ聞いてみたい、うちの周りでこういうのを見つけたよとか、ここに課題があるよとか、そういったことも皆さんからいただきたいですよね。
石井:そうですね。そういう企画もぜひ実行したいと思ってますので、そこはぜひ五十嵐さんお願いします。
五十嵐:はい。では、ここからはリスナーさんも共創ということで、ぜひこれからも、この「まちと移動のミライコラボ」引き続き皆さんお楽しみいただければと思います。今日もありがとうございました。
石井:はい、ありがとうございました。