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ラジオ:まちと移動のミライコラボ

「移動」から知る、Will Smartってどんな会社?〜万博バス運行から熊本の官民共創まで〜

「移動」から知る、Will Smartってどんな会社?〜万博バス運行から熊本の官民共創まで〜

 

いつもは番組のパーソナリティを務めるWill Smart代表・石井さんが、今回は「お話しいただく側」に。進行役はWill Smart広報の五十嵐が務め、「そもそもWill Smartって、何をしている会社なの?」という素朴な疑問をぶつけます。前編のキーワードは「移動」。大阪・関西万博のバス運行を支えた管制システムや、日本初の独占禁止法適用除外第1号となった熊本の5社共同経営プラットフォームなど、具体的な現場のエピソードから、Will Smartの仕事の全体像に迫ります。

 

番組名
『まちと移動のミライコラボ』全文書き起こし
放送日
2026年9月27日
ゲスト
石井 康弘 氏(株式会社Will Smart代表)※今回はパーソナリティ交代の特別編

【オープニング〜逆転パーソナリティで迫る、Will Smartの素顔〜】

五十嵐:この番組ではいつも「まち」や「移動」に関するさまざまな分野のプロフェッショナルをゲストにお迎えしてお話を伺っていますが、今日は少し趣向を変えてお届けしたいと思います。今回パーソナリティを務めさせていただくのは、Will Smartの広報を担当しております五十嵐真由子です。そして、いつもこの番組でパーソナリティを務めているWill Smart代表の石井さんには、今回は「お話しいただく側」になっていただき、私から石井さんにいろいろな質問をぶつけてみたいと思います。というのも、番組を聴いてくださっている方の中にも「そもそもWill Smartって、何をしている会社なの?」と思っている方がいるんじゃないでしょうか。ホームページを見ると、「モビリティDX」とか「テクノロジー」とか、ちょっと難しそうな言葉がたくさん並んでいるんですよね。そこで今回は、できるだけ難しい言葉を使わずに、Will Smartってどんな会社なのか、私たちの暮らしとどうつながっているのか、そんな素朴な疑問を石井さんにどんどん聞いてみたいと思います。石井さん、今日はいつもと逆の立場ですが、よろしくお願いします。
石井:はい、よろしくお願いします。

【「移動の拠点」を支えるテクノロジー企業〜バスターミナルから空港まで〜】

五十嵐:まずWill Smartをひもとくのに一番お聞きしたいところですね。Will Smartっていうのは何をしている会社か、なるべく簡潔に教えていただけないでしょうか?
石井:ありがとうございます。番組を通じて「まち」と「移動」ということで色々とお話をしていますけど、会社で言うと、あくまでも僕らが直接、一般の皆さんにサービスを提供しているわけではないんです。基本はお客さんが企業さんであったり自治体さんであったり、そういったお客さんに対してサービスをやっている会社さんの支援をさせていただいている会社です。ただ、非常に分野が絞られていまして、本当に公共交通、バスとかタクシーとか、そういった普段使ってらっしゃる乗り物。あと最近よくテーマにさせていただいている物流企業さんであったり、あと街づくりで言うと、まさに街の再開発をされて、そこに移動拠点を造られていたりしますよね。例えば東京だと八重洲で再開発でバスターミナルができたり、また空港だったりということで、実は人が移動したり生活する基盤を提供されている会社さんを全面的にバックアップしている会社だと捉えていただければいいかなと思います。
五十嵐:なるほど。割とその移動の部分をすごくやられていると今聞いてて思ったんですけれども、番組タイトルには「まち」っていう2文字も入ってますよね。Will Smartと「まち」というと、どういうようなことをやってらっしゃるんですか?
石井:そうですね。「まち」っていうのは、先ほどお話ししたように、例えば八重洲の例をお伝えしましたけど、再開発で移動拠点がそこに新しく整備されていくということです。「まち」っていうのは、実は人が住むということもそうですけど、出発したり訪れたりという、玄関口としての要素っていうのはやっぱり街にはあるんですね。当社はそういった、移動を伴う「まち」のインフラをすごく意識しています。そこがお客さんですし、使う方が便利に、かつできれば本当に移動時間をできるだけシンプルにして、お買い物や観光の時間をいっぱい費やしてほしいので、できるだけ簡便化する、スピーディに移動ができるようなデジタルサービスを作っていこうということでやっています。

【大阪・関西万博と熊本、二つの現場に見るWill Smartの仕事】

五十嵐:すごく私たちの生活を便利にしているっていうのが伝わってくるんですけれども、今回このラジオ自体は大阪にかかってくるので、関西圏でも具体的にこれをやっているってみんなが想像しやすいようなお仕事はありますか?
石井:そうですね。非常に盛況に終わった、まさに大阪・関西万博で、ちょうど入り口のところに大きなバスターミナルがあったと思うんですよ。
五十嵐:ありましたね。
石井:実はあそこのバスの運行案内であったり、「何時何分に梅田行きのバスが出ます」といった発着の案内、そもそもバスが到着しているかしていないかという、俗に言う航空管制の管制システムを実は当社が提供して、かつシステムを安定的に稼働するための運用のサポートもずっとやっていたんです。
五十嵐:運用までやられて。
石井:はい。なので会期中ずっと、関西万博の移動を実は支えていたっていうのが僕らです。
五十嵐:それはすごいですね。移動というところで言うと、やっぱり地方に行くと車がないと、足回りがないという課題になっているところも多いと思うんですけれども、Will Smartはこの地域の課題っていうのもお仕事で関わることが多いんですか?
石井:多いですよ。本当に東北であったりとか、九州で交通に関する事業をやってらっしゃる会社さんであったり、今、自治体さんのお手伝いなんかもさせていただいてますよ。
五十嵐:石井さんの中で特に印象に残っている地方での活動を教えてください。
石井:そうですね。色々あるんですけれども、やっぱり取り組んだ中で非常に意義を感じたこと、そしてまた将来につながる仕事に携わらせていただいたなと思っているのは、実は熊本での仕事がありまして。熊本は過去の地震災害からの復興が続く中で、それはもう個人的にもぜひしっかりと復興を願っているんですが、そこで何をやったかと言うと、実は日本で初めて──例えば企業が協力していくこと、特に競合関係にある企業が共同で何かやるということは、実は独占禁止法に抵触する可能性が高いんです。ただ、実は地方交通において独禁法の適用除外になるものがあります。それは、地方交通を維持することを目的とした場合においては、企業間で共同で経営をしていく、情報公開を密にしていくということが──ある意味それもカルテルに近いものになるんですけど──許容されているんです。これは法律の改正もあって。実はその第1号になったのが熊本です。熊本市内というのは、実は5社のバス、これは路面電車も含む形になりますけど、そういった公共交通の会社さんが5社あるんですね。そこが共同経営体というものを立ち上げて、実はそれぞれの会社が持っているデータを一旦同じ箱に入れて。
五十嵐:へえー。
石井:自分たちの、要は車の供給、例えばダイヤも1つなんですけど、熊本っていうのは元々加藤清正が作った城下町なので、要は簡単に言うと町がどんどん集約するような構造になっているんですよ。周りから中に入っていくということになっていて、それを複数の会社さんが同じ路線を走ってたりするというのがあって。
五十嵐:よくありますよね、地方だと大概駅の周辺みんな同じところを走ってますね。
石井:そうそうそうそう、まさにそれがあって。この運転士不足の中で、やっぱりそれって効率が悪いのって大体わかるじゃないですか。ただ、これまでは法律の壁もあって会社間でデータを共有することが許されてなかったんですね。それが許されることになって当社にご相談があって、実はそういう共同経営体を作るので、お互いのデータを用いて1つの分析基盤を作りたいと。それを僕らで基盤構築のお手伝いをしています。それを構築することによって何ができたかというと、結局同じ路線で複数のバス会社が同じような時間帯に入っていたものを、例えばダイヤをうまくずらしていって供給を平準化させて調整するお手伝いをしたり、みんなで経由してますので共通定期みたいなものを作っていって、それをみんな同じ売上データを見ながら収益の分配をしたりするような仕組み、そういった共同経営を支えるような基盤構築というのを実は当社でさせていただきました。
五十嵐:なんか聞いてるとすごく難しそうというか、調整もすごく大変じゃなかったですか?
石井:いや、ただ調整については、実際にはまさに自治体さんと事業者さんが連携をしてやったということなんです。なので僕らは、そこで合意形成されたデータをどう見えるかしていったりとか、施策に対してそれがどういう効果が出たのかっていうことを可視化するっていうのをさせていただきました。なので調整には関わっていないですけれども、実際僕らとしてもやっぱりそんなことは今までやったことがないので、どう表現すれば皆さんにとっていいものができるかっていうことはもちろん考えさせてもらいながら、ずっと今も使っていただいてますし、実はこれが今後の公共交通の課題解決の1つの入り口なんじゃないかなというふうに思っています。
五十嵐:そうですね。これが1つ事例としてできてしまうと、もう同じような課題を抱えてらっしゃるところがたくさんあると思うので、それができて、しかも今でもちゃんと運用されてるっていうことですもんね。
石井:そうですね、はい。
五十嵐:それを作ったっていうのはWill Smartの中でもかなり大きな実績となってるんじゃないでしょうか。
石井:そうですね。やっぱり僕らは会社のミッションとして社会課題の解決っていうのを非常に大事にしているところもありますので、そういった意味では本当に意義深い仕事に携わらせていただいたなというふうに思っています。

【2030年の地方部へ〜共助とマッチングが拓く移動の未来〜】

五十嵐:あの、今みたいな形の地方部でのモビリティ社会っていうことが、本当に国の政策になってたりするっていうこともお聞きするんですけれども、石井さんがこのWill Smartの代表として、全体的に、これから2030年に向けて、未来に向けて思い描いている形っていうのを、できるだけ簡単に、皆さんの生活に密着するようなところで教えていただければと思います。
石井:そうですね。それは交通とか移動だけではないんですけど、基本的には地方部全般的に人が減っていくことは間違いないです。例えばバス会社1つにとっても、この地域に1つのバス会社がありましたっていうところがなかなか商売が成り立たなくなってきますと。お客さんも減ってるし、ドライバーさんも減ってるってなってくると、やっぱりもう少し目を広げないといけないんですよね。広げるっていうことは結局、隣にいる会社さんと一緒にやるとか、そういう形でみんなで共同して、もっともっと効率性を上げていきましょうっていうことが大事になります。あともう1つ大事なのは、やっぱりそこに住まれている住民の方であったり、訪れる方の協力も必要なんですよ。そうなってくると、いつでも自分の都合よく乗るっていうことではなくて、例えば予約制にしてみるとか、サービスの供給が絞られていくんだったら利用者もそれに合わせて事前にお互いに予定を合わせて一緒に利用していく、要はマッチングですよね。っていうのをしっかりやっていくことが大事。で、それをするのはやっぱりITが一番得意なんですよ。
五十嵐:なるほど。
石井:だからやっぱりそういったITを下地にしながら、テクノロジーを下地にしながら、今みたいな、みんなが歩み寄っていくような共助の世界を作っていくっていうのが、地方部において一番大事っていうことになるんじゃないかなというふうに思ってます。
五十嵐:確かにそうですね。今後においては、皆さんが本当に助け合いながら、そして一体的な形でコミュニケーションを図りながらやっていくっていうことが、やっぱりこの移動を支えたり、街自体を潤していくっていうことにつながるということですね。
石井:あ、そうですね。もちろん様々な課題はあるんですけどね。
五十嵐:ありがとうございました。だいぶ前半、移動の話になってしまいましたが、地方も含めて都市部、そして地方部、どちらかというと日本全体、全域をターゲットとして色々な形でWill Smartが活動されているということがよく分かりました。ありがとうございます。
石井:ありがとうございます。
五十嵐:はい。来週はまた違った側面からWill Smartをまた深掘りしていきたいと思います。
石井:ありがとうございます。