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不動産購入の二大後悔「騒音・明るさ」解消に期待!住み心地を数値化するロボットとは

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不動産の購入といえば、多くの人にとって人生で一番高い買い物になります。
だからこそ、絶対に失敗したくないですよね。
しかし、不動産の購入後の二大後悔といわれる「騒音」と「明るさ」を中心に後悔する人が多いとも言われています。
そこで今回は、そんな二大後悔のポイントである「騒音」と「明るさ」について、物件ごとに数値化してくれるロボットについてご紹介します。

ミライコラボでは、リノベマンション直販サイト「FLIE(フリエ)」などを運営する株式会社FLIE、代表取締役、榎本亮太さんにコミュニケーションロボット「BOCCO emo」の活用についてインタビューしました。

榎本さんの、モットーは、「通常の営業マンでは教えないような良い点・悪い点を包み隠さずお伝えする」とのことで、その思いが実現できるようにと、不動産の二大後悔を助けるロボット「BOCCO emo」の導入に至ったそうです。

株式会社FLIE、代表取締役、榎本亮太さん

住み心地を数値化するロボットとは 

まずは不動産の二大後悔といわれる「騒音」と「明るさ」について、なぜこの二つがあげられるのでしょうか。

榎本さん:物件を購入する際に、ほとんどの方が行うのが内覧です。
内覧では、あらかじめ気になるポイントを中心に、物件の隅々まで確認すると思いますが、「騒音」と「明るさ」についてはどちらも、一回の短時間の内覧では測りづらい項目です。
「騒音」に関しては上の住人の足音や、隣接する道路からの交通音・人の話し声など、想定外の時間に音が漏れる可能性があります。
「明るさ」についても、日当たりや住宅の窓の向きなどの関係で時間帯によって日光の入り方は大きく変わります。また、隣接する建物の干渉具合など、実際の日照時間は簡単に測ることができず、明るさを正確に把握することは困難です。
騒音と明るさについて正確に知るとなると、1日中その家に住んでみて初めて分かることになります。しかし、実際に内覧にかける平均的な時間は、30分~1時間ほど。最近では購入まで同じ物件に、複数回内覧する方もいらっしゃいますが、それでも訪れるのは2~3回ですので、2~3時間ほどです。
実際に弊社で実施した調査では、住宅を購入した経験のある方で照度や騒音について後悔していると答えた割合は「日当たり・照度=15.6%、近隣の騒音=13.5%」と、いずれも一定の割合で不満に思っていることが分かります。住宅を一生の中で大切な買い物である考えると、無視できない数字と言えるかもしれません。

では、「BOCCO emo」がどのように「不動産の二大後悔」を解決してくれるのか、教えてください。

榎本さん:今回のサービスではBOCCO emoというコミュニケーションロボットと室内環境のセンサの機能を活用し、物件の騒音や明るさの情報を数値でご紹介することで、後悔のない不動産購入への貢献を目指しています。
具体的には、BOCCO emoと室内環境センサを物件に設置することで部屋の中の「騒音」「明るさ」を計測しデシベル(音の強さを表す単位)及び、ルクス(明るさを表す単位)の数値を通知してくれます。その数値をそれぞれ時間帯ごとに5 段階のアイコンで弊社の物件ページに表示しています。
また、数値で表すだけではなく「エモちゃんからのひとこと」として、その物件の騒音や明るさに関する特徴を解説するテキストが掲示されるので、内覧に出向かなくても部屋の中の様子を理解することが可能になります。

明るさと音を数値化し、閲覧者に可視化するサービス


BOCCO emoが物件の明るさと音について紹介

不動産購入を考えている方は、BOCCO emoとセンサの設置によって得られるデータをどのように活用するとよいでしょうか。

榎本さん:これまでは、何度も同じ物件を内覧しても、時間帯ごとの「騒音」と「明るさ」を確認するのが困難でした。しかし、BOCCO emoのデータを活用することで、1日の「騒音」と「明るさ」のデータを数時間ごとに可視化できるので、物件の情報を丸裸にできると思います。
また購入を考えている方にとっては、内覧前の物件情報を探し始める初期段階の判断基準としても、騒音に敏感な方や、リビングの明るさにこだわりがある方にとっては、待望の機能になるのではないかと思います。
当社でのBOCCO emoの導入は、12月中にも一部の物件で試験的に設置する予定ですので、これから不動産の購入を考えている方たちにとって、新しい内覧スタイルを提供できればと思っております。

愛らしいフォルムをしたBOCCO emo

今後の展開について教えてください

榎本さん:今後の目標として「BOCCO emo」のインターフェイスを活用し、内覧時にチャットボットの連携だけでなく、機械学習させた上での自動応答や遠隔で待機する物件案内スタッフとの質疑応答など、新たなコミュニケーションサービスの導入に取り組む予定です。
今回の共同検証による新機能の導入を皮切りに、いずれは不動産会社のスタッフが同行せずに、お客様だけで住まい探しを完結させるフリエ独自の新しい住まい探しを目指していきたいと考えております。

株式会社FLIE、代表取締役、榎本亮太さん

まとめ 

今回ご紹介した「BOCCO emo」については、今後、騒音と明るさの他にも、時間帯や季節で大きくことなる「温度」や「湿度」なども計測して可視化することを目指しているそうです。
今回計測している騒音と明るさをはじめとして、多様な住環境のデータを可視化していくことで、複数回の内覧などができなくても、不動産購入で後悔する人が減っていけばよいな、と期待しています。

【取材先概要】
株式会社FLIE
■所在地:東京都渋谷区渋谷2-2-2 青山ルカビル 6F

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