鉄道会社123社が導入!障害者手帳アプリの利用が大幅に拡大
2019年7月にリリースした障害者手帳アプリ「ミライロID」(株式会社ミライロ)は、障害者手帳の代わりとして利用することができます。リリース以降、スマートフォンの利用増加と共に拡大する一方、障害のある方が公共交通機関や各社サービスを利用する際に割引を受ける方法は各企業へ一任されており、割引障害者手帳の現物提示を求める企業も多く利便性による課題もある中、今回JRを含む123社の鉄道会社が導入を決定したことを受け、障害者の生活がさらに便利になることが期待されています。今回は、障害者手帳アプリ「ミライロID」についてご紹介いたします。
目次
「ミライロID」とは
「ミライロID」は障害者手帳(身体障害者手帳/精神障害者保健福祉手帳/療育手帳)を所有している方を対象とした、無料で利用できるスマートフォン向けアプリです。ユーザーは、障害者手帳の情報、福祉機器の仕様、求めるサポートの内容などをミライロIDに登録でき、公共機関や商業施設など、ミライロIDを本人確認書類として認めている事業者において、障害者手帳の代わりに提示することで、割引などが受けられます。
ユーザーの声
「ミライロID」ユーザーの声をご紹介いたします。
「利用できる箇所がどんどん増えてほしい。 手帳本体をなくしがちな人や、街中で手帳を出すことに抵抗を感じる人でも、アプリなら気軽に使え、使える場所を一覧で見られるからすごく快適です」
「もっといろいろな公共施設や鉄道・バスなどで使えるようになってほしい」
「手帳の写真を直接使用するのではなく 電子的な画面に変えて表示できると、提示する場合も見やすいし、使いやすいと思う」
「手帳がかさばるので、ミライロIDにはとても期待しています。少しでも使える施設が増えることを願っています」
「このアプリをすべての場所で使うことができればいいなと思う」
「交通系ICカードと連携して障害者手帳を取り出さなくても割引が受けられるようにしてほしい。 杖を常に持っているので、片手で交通系ICカードと障害者手帳を出すのは大変。落とすこともあり、混んでいるときは通常料金で支払うこともある」
鉄道会社一斉導入は大きな一歩
2021年2月に「ミライロID」ユーザー271名が回答したアンケート調査では、「障害者割引をよく利用する場所」として179名が「公共交通機関」と回答し、最も利用頻度が高いことがわかりました。
また、同アンケートで「ミライロIDについての要望」を集めたところ、160件の要望の内、87件は「ミライロIDが使える場所が広まってほしい」という回答であり、さらにその内の24件は鉄道会社名や地域を指定した要望であることがわかりました。
2019年7月にミライロIDがリリースして以降、スマートフォンによる掲示は徐々に広まり、2021年2月末時点で885の事業者で導入されてきましたが、この度、鉄道会社の理解と協力により、2021年3月13日より大幅に導入が進むこととなりました。
今回、多数の鉄道会社が「ミライロID」を導入することは、より多くの障害のある方の外出促進や負担軽減に寄与する大きな一歩だと考えられます。
今後の展開
アプリ開発者の株式会社ミライロは、「今回、鉄道会社での導入が増えることで、使える場所が大幅に拡大します。これを機に認知度がぐっと高まり、より多くの場所でご導入いただけることを願っています。今後も、ユーザーの皆さま、ご導入いただく事業者の皆さまと共に、ミライロIDを通して、誰もが自由に外出できる未来を創造して参ります。」とコメントしています。
今後、アプリ「ミライロID」の認知度が高まることで導入がさらに広がり、障害者手帳を持つ方のよりよい生活の手助けとなることが期待できそうですね。
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