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事例

世界最小超小型EⅤ、国内初導入。スマートシティの実現へ

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東京への一極集中、地方の疲弊など様々な都市や地域への課題が浮かび上がる近年、IoTやAIを利用したまちづくりが注目されています。国土交通省がスマートシティの取組支援として公募した「令和2年度先行モデルプロジェクト」に選定された埼玉県さいたま市のスマートシティ推進事業が令和3年3月より大宮駅・さいたま新都心周辺地区を対象としてシェア型マルチモビリティの実証実験を開始しました。

今回はさいたま市とENEOSホールディングス株式会社およびOpenStreet株式会社による世界最小クラスの 4 人乗り超小型 EVを国内初導入したカーシェアリングサービスと、本実験に株式会社Will Smartが提供したカーシェアリング事業の基盤となるシステム「Will-MoBi」について紹介いたします。

スマートシティとは

近年、IoT(Internet of Things)、ロボット、人工知能(AI)、ビッグデータといった社会の在り方に影響を及ぼす新たな技術の開発が進んできており、これらの技術をまちづくりに取り込み、都市の抱える課題の解決を図っていくことが求められています。
そこで国土交通省では、「都市の抱える諸課題に対して、ICT等の新技術を活用しつつ、マネジメント(計画、整備、管理・運営等)が行われ、全体最適化が図られる持続可能な都市または地区」を『スマートシティ』と定義し、その実現に向けた取り組みを進めています。

シェア型マルチモビリティ実証実験

■概要
さいたま市がスマートシティ推進事業として開始した本実証実験では、移動シーンにあわせて複数のモビリティから最適な手段を選択できるシェア型モビリティサービスの第一歩として、OpenStreetのシェアリングプラットフォームを活用して、既に実装されている電動アシスト自転車とスクーターに加え、新たに超小型EVのシェアリングサービスを導入しました。異なる利便性を持つモビリティを選択し、利用できる環境を整備することで、まちの交通利便性の向上を実現します。また、複数のモビリティ拠点となるマルチモビリティステーションでは、各車両に利用する電力の一部をENEOSが再生可能エネルギー由来の電力で供給し、低炭素社会実現に貢献しています。

■場所
大宮およびさいたま新都心周辺エリア

■日時
2021年3月開始

■試乗会について
2021年3月26日(金)、27日(土)にさいたま新都心高速バスターミナルにて、安全運転と利用促進のための試乗会の開催が行われました。

Will Smartの提供システム「Will-MoBi」

Will Smartが提供したカーシェアリング事業の基盤となるシステム「Will-MoBi」には主な機能として、遠隔での車両制御や、車両の状態・位置データのリアルタイムでの取得などがあります。
本実証実験では、ユーザー向けのアプリケーションを提供するOpenStreetのシェアリングプラットフォームと連携し、車両制御やデータ取得を柔軟に実施できる仕組みを構築しており、また、超小型EV独自のデータ取得やEV車両制御システムも本実証実験に合わせて構築しています。
今回は、商用車として国内初導入される世界最小クラスの4人乗り超小型EⅤ「FOMM ONE」に「Will-MoBi」が搭載され、車両制御およびデータ取得などに活用できるようになりました。

今後の展望

本実証実験において、Will Smartがシステム提供したEVシェアリングサービスは、片道利用できるサービスとして8マルチモビリティステーション20車室から開始し、順次拡大していく予定とのことです。
また、さいたま市は、移動の利便性向上や都市の交通利便性向上と環境負荷の軽減などを両立する新たな都市交通システムとして、多様なモビリティのシェアリングサービスを社会実装するため、民間事業者と連携してマルチモビリティ・シェアリング事業の有効性及び課題検証をすすめていくと発表しています。

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