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役立つ記事

陳列棚の商品をAIで管理!「AI品切れ検知ソリューション」

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スーパーマーケットなどの小売店では、以前から人手不足などを受け、業務効率化に課題を抱えている企業が多いと聞きます。中でも、手間がかかる作業のひとつとして、商品を陳列する作業があります。
なぜ手間がかかるのかというと、消費者の購買意欲を刺激するように陳列方法を工夫する必要があるからです。
例えば、商品が減るたびに補充し続けると、お客さんにとっては売れ残っている、売れない商品と思われてしまうかもしれません。適切な陳列量を維持するためには、常にスタッフが商品の状況に目配る必要があり、手間のかかる業務となっています。そのため、現状、人件費や人手不足などの理由で充分な対策ができていないことも多く、陳列業務の効率化が課題となっています。

こうした中、株式会社フューチャースタンダードでは、陳列状況の確認をAIにより自動化し、品切れした際には通知するサービス「AI品切れ通知ソリューション」の提供を開始しました。今回は、小売業界から期待が高まる「AI品切れ通知ソリューション」を紹介します。

「AI品切れソリューション」の仕組みとは?

今回ご紹介する「AI品切れソリューション」は、商品そのものではなく「棚などの背景情報」をAIに学習させることで、在庫がどれくらい残っているか把握できる仕組みです。
商品の置かれていない「空白」を検知することで、商品の欠品を検知しています。
時系列に沿って在庫率を可視化できるため、棚割も最適化でき、様々な売り上げ向上施策に利用することが可能です。

解析前後の画像
<解析前画像>

<解析後画像>

四角形で検知するエリアを細かく設定することが可能です。

解析後の画像で、商品の置かれていない「空白」が緑色で検知されています。
AIによる在庫確認・陳列状況の確認には商品を個別で学習させる仕組みもありますが、こちらのソリューションでは、空白を検知することで、大幅な学習・解析コストの削減に成功したとのことで、商品の入れ替わりが激しい店舗などでは特に使いやすそうです。
この秋からは、3店舗以上での稼働開始が決まっています。

まとめ

スーパーマーケットなどの小売業では、自動決済やキャッシュレス化が進み、消費者の利便性が高まる一方、陳列や品出しは未だに完全に手作業で行われている所が少なくありません。そんな中「AI品切れソリューション」などAIを活用した陳列状況確認のソリューションは、特に商品の取り扱いが多い大型店舗などでは、需要が大きいのではないでしょうか。こうしたAI技術の活用が業界全体で広がり、作業の効率化や売り上げの貢献に繋がることに今後期待したいです。

【取材先概要】
株式会社フューチャースタンダード
東京都文京区本郷3丁目15-2本郷二村ビル5階