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鉄道業界で広がるAI導入!駅における課題を解決するAIの活用法とは

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鉄道は一見、IT技術と関連のない業界と考えられがちです。しかし、実は鉄道業界では安全性や利便性を高めるため、さまざまな分野でAIが導入され始めています。普段私たちが何気なく利用している鉄道に、どのような変化が起きているのでしょうか。
そこで、本記事では鉄道業界における課題や、それを解決するためのAIの活用について解説します。

鉄道業界における課題とは?

鉄道は通勤や通学など、日常生活における移動手段として欠かせないものです。日常生活に密接した存在である駅や鉄道ですが、多くの課題もあります。具体的にどのような課題があるのか、見ていきましょう。

線路への転落・列車への接近・ホームの酔客
駅における大きな課題となっているのが、ホームにおける思わぬ事故です。線路への転落・列車への接近・酔客など、駅員の対応が必要になる事象は数多くあります。ただホームの端へと近付く人と、転落など事故の可能性がある人との区別はつきにくいものです。そのため、これらのトラブルを事前に防止することも難しくなっています。

改札における不正乗車
昔から鉄道では不正乗車が絶えず、問題視されています。特に多いのは、無人駅における不正乗車です。駅員の目の届かないところで不正乗車が行われているのが実情といえます。

車内の混雑や空調
通勤・通学などの人が集中しやすい時間帯は、どうしても車内が混雑します。車両内の快適性を高めるために鉄道業界はさまざまな工夫を行っています。しかし、混雑具合や季節による蒸し暑さなどはまだ十分に改善されておらず、課題が残されている状況といえるでしょう。

駅員の人手不足
日本では少子高齢化が進み、労働人口が減少傾向にあります。それにともない、多くの企業では人手不足に悩まされているのです。鉄道会社も例外ではなく、人手不足の問題が顕著化しています。駅員は乗り継ぎや切符の買い方など、毎日数多く寄せられる利用者の疑問に対応しなければなりません。人手不足によって、これらの対応が追いつかなくなることが懸念されています。

訪日外国人への対応
鉄道は多くの訪日外国人に利用される移動手段です。ただ、東京の鉄道網は複雑だといわれており、乗車方法に疑問や戸惑いを感じる外国人も多いようです。そこで、鉄道会社は英語案内を増やしたり、外国語専門のスタッフを配備したりするなどの対策を講じています。しかし、人手不足が深刻化する昨今では、どうしても対応しきれないのが現状です。また、駅員によって外国語のスキルが異なる場合、対応のレベルにムラが生じやすいことも課題となっています。

駅における課題をAIで解決!その活用方法とは

駅ではさまざまな課題が残されていると前述しました。これらの課題を解決するため、AIを活用するケースが増えています。どのような方法で課題を解決できるのでしょうか。ここでは、駅におけるAIの活用方法を紹介します。

線路への転落・接触など危険行為を検知
ホームにAIカメラを設置し、線路への転落・列車への接近、酔客・用介助者など危険行為や駅員の対応が必要な事象を検知できます。検知した情報は駅員に伝わり、安全性の確保に役立てられます。

不正乗車が疑われる行為を通知
無人駅の改札付近にAIカメラを設置し、乗客の行動を解析できます。不正乗車が疑われる行為があった場合、駅員に通知されます。時間帯別にデータの記録を行い、不正乗車を抑制する施策につなげることも可能です。

駅の混雑具合や利用状況の可視化
駅の出入り口や通路にAIカメラを設置することで、駅の利用状況に関する情報を取得できます。たとえば、性別や年代などの属性、改札の通過実績などです。これにより混雑度が可視化されます。また、利用状況の分析にも活用できます。

自動学習による乗車体験の向上
AIの自動学習・制御最適化による冷房システムを活用することで、快適性や乗車体験の向上を図れます。車両の状況に応じてAIに冷房制御を任せることで、冷房性能のアップを見込めます。

AIによる自動対応・駅業務オペレーション
AIを搭載したデジタルサイネージを駅に設置し、駅員の代わりとして利用者の対応を任せられます。切符の買い方や駅構内の案内など、利用者からの質問に応答することが可能です。また、画像などを使って視覚的な案内ができるという強みもあります。AIの有効活用によって、駅員の負担軽減につなげられるでしょう。

応対レベルの均一化
多国語に対応するAIであれば、訪日外国人への対応も可能です。AIは言語スキルによる応対のムラも生じません。駅員の負担が減るほか、応対レベルを均一化することにも役立てられます。より多くの外国人をスムーズに案内できるようになるでしょう。

AIによって鉄道業界はより安全で便利なものに

鉄道業界ではAIの導入が進んでいます。今はまだ一目でわかるような、大きな変革は感じられないかもしれません。しかし、AIはまだ発展途上の技術であり、今後ますます活用できる範囲も広がることが予想されます。将来的には、AIによって鉄道や駅の概念が大きく変わる日がくるかもしれません。安全で持続可能な鉄道をつくるため、今後も実証実験などを通じてAIの開発や導入が進められていくでしょう。

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