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新型コロナウイルス対策で広がるオンライン授業でのAI活用

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今、新型コロナウィルス流行に伴う外出自粛や休校などの影響で、「学生たちの学びをいかに継続するか」が課題となっています。
その解決策の一つとして、オンライン授業が非常に注目されています。

そんな中、AIを活用し、学習を一人一人に最適化するシステム「atama+」を提供するatama plus株式会社では、「atama+」を導入している全国500教室以上の塾・予備校で「atama+」Web版を活用したオンライン授業を開始しています。

AIを活用した「atama+」、およびそれを活用したオンライン授業について、ミライコラボではatama plus株式会社に取材を実施しました!

「atama+」について教えてください。
atama+は、生徒が「基礎学力を最短で身につける」ことを目的とした学習プロダクトです。生徒一人ひとりの「得意」「苦手」「伸び」「つまずき」「集中状態」などのデータを「アタマ先生」と名づけられたAIが分析、一人ひとりに合った「自分専用レッスン」をつくることで学習を効率化しています。

具体的には、どのようにAIを活用しているのでしょうか?
生徒が習得を目指す単元に対し、関連する各単元の理解度を推測し、その結果に応じた講義や演習、復習などのレッスンをレコメンドする部分でAIを活用しています。
学年や教科を横断した様々な単元の繋がりを纏めた独自の「ナレッジ・グラフ」や、過去の学習履歴、各単元の理解度などを基に、生徒一人ひとりにカスタマイズしたレッスンを作成・提供しており、そのパターンは10の3807乗以上になります。

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「atama+」を開発した経緯を教えてください。
約150年間で社会は大きく変わり、「社会で活躍する人」も変わりました。
これからは、数学力や国語力などの「基礎学力」に加えて、仲間と協働するためのコミュニケーション力や自分の考えを他者に伝えるための自己表現力などの「社会でいきる力」の両方を学ぶことが重要です。こうした中で、今までのやり方を変えずに、学ぶべきことだけが増えては、ただでさえ多忙な生徒や現場の先生方の負担は増えるばかりです。
そこで、atama plusはテクノロジーを活用して、基礎学力の習得にかかる時間を短縮し、社会でいきる力を養う時間を生み出したいと考えています。そのためのプロダクトとして生徒一人ひとりの理解度に応じた学びを提供するAI教材「atama+」を開発、全国の塾・予備校に提供してきました。

今回新たに提供が開始された「atama+」Web版については、どのような経緯で開発がすすめられたのでしょうか。
2020年2月頃から新型コロナウイルスの感染拡大の影響は塾・予備校や学校で広がっており、生徒が塾・予備校での学習を継続することが困難になると見込まれていたことをきっかけに緊急開発するにいたりました。Web版の提供により、これまでは塾・予備校内のタブレット上アプリ経由に限り利用可能だったatama+と同様の学習を、自宅のパソコンやタブレット、スマートフォンなどのブラウザ上で利用できるようになりました。

「atama+」Web版のリリースによって目指すゴールを教えてください。
塾・予備校の方々とともに、子どもたちが教室に通えない状況においても、自宅にて安心して学びを継続できる環境をつくることを目指しています。
具体的には、ティーチングの役割を担うAI教材の提供だけでなく、講師向けプロダクト「atama+ COACH」も提供し、教室での授業と同様の学習体験を生徒に届けています。
講師はatama+ COACHを通じて、自宅で学習する生徒の学習姿勢・学習状況を把握することで、電話やオンラインコミュニケーションツールを活用して遠隔でコーチングを行うことができます。

– 自宅で学習する生徒に対し、電話コーチングを行う講師の様子。(提供=城南予備校DUOたまプラーザ校)

最後に、今後の展望を教えてください。
現在は、基礎学力を効率的に習得できるようにすることに注力しており、国内の塾・予備校に対して中高生向けの教材を提供しています。今後は「学習を一人ひとり最適化することで『基礎学力』を最短で身につけ、その分増える時間で『社会でいきる力』を伸ばす」というミッションの実現に向けて、コンテンツの拡充や対象学年を広げていくとともに、「社会で生きる力」を養うための取り組みや、海外展開なども進めていきたいと考えています。

まとめ

今、休校や外出自粛を受け、オンライン授業が注目されています。しかし、オンライン授業は一方通行のコミュニケーションになりがちなので、生徒の理解度なども含めた学習状況を先生側が把握し、一人一人に合わせた指導を行うのが難しいという課題がありました。
今回ご紹介した「atama+」Web版のように、オンライン授業にAIを活用すると、そんな課題の解消につながるのではないかと感じました。
オンライン授業についてだけではなく、今後、社会が変化していく中での教育業界全体へのAI活用にも注目していきたいと思います!

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