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市と民間が連携!新百合ヶ丘駅周辺にてオンデマンド交通を活用したMaaS実証実験始まる

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川崎市と小田急電鉄株式会社は、駅を中心としたまちづくりや公共交通機能の強化等に関する小田急沿線まちづくりに連携して取り組んでおり、このたび国土交通省の日本版Maas推進・支援事業(※)に選定された「しんゆりMaas実証実験」の一環として、新百合ヶ丘駅周辺をワンコインで誰でも利用可能な「しんゆりシャトル」とした実証実験を実施。オンデマンド交通の利便性とその実験内容について迫ります。

▼参考:国土交通省報道発表資料
「日本版Maasの取組を加速!~新たなMaaSの構築を牽引するモデルプロジェクト38事業を選定~」
https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000190.html

乗合型オンデマンド公共交通サービス「しんゆりシャトル」とは

小田急バス株式会社、川崎交通産業株式会社、神奈中タクシー株式会社と連携し、対象エリア内に配置する約500箇所(バス停よりも高い密度)の乗降地点「ミーティングポイント」間の移動を提供するオンデマンド交通サービスです。
誰でも500円で利用可能で、小田急電鉄が提供する「EMot(エモット)」により、配車依頼から運賃のお支払いまでを1つのアプリで行えるようにするとともに、EMotの複合経路検索機能において、鉄道、路線バス、タクシー、自転車シェアなどの多様な交通手段と一体的に情報提供します。
また、子育て世帯の送迎や日常的な生活シーンのニーズを確認するため、保育園、習い事・塾などの教育施設や、駅前の大型商業施設 新百合ヶ丘エルミロードの利用者を対象にしたお試しクーポンの配付を行い、本サービスの利用促進と有効性(需要や負担軽減効果等)の検証に取り組みます。

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→導入事例を読む

「しんゆりシャトル」実証運行の概要

1 愛称名
しんゆりシャトル

2 対象地域
新百合ヶ丘駅周辺 約5㎢


対象地域(図の青線で囲まれたエリア)

3 実証運行期間
令和3年2月17日(水)~5月16日(日)(予定)

4 運行時間帯
7時~22時

5 運賃
1乗車:おとな500円、こども250円
定期券(1か月):おとな21,000円、こども10,500円
※いずれも、アプリ上でクレジットカード決済

6 乗降地点数
約500箇所

7 使用車両 
トヨタ アルファード
※最大同時運行台数4台
※感染リスクに配慮し、車内の消毒や換気等の対策を実施して運行します

8 配車システム
Shotl(シャトル)
※「Shotl」は、Shotl社(本社:スペイン・バルセロナ)が開発・提供している配車システムの名称です

9 配車用アプリ
EMot(エモット)

10 基本的な運行方法
お客さまからの配車アプリを通じた呼出に応じて、随時経路を変えながら運行します。
お客さまが指定した出発地、到着地近くのミーティングポイントで乗降できます。
※同じ時間帯に同じ方向に行く人と相乗りになります。

実証運行の狙いと利用促進策とは

しんゆりシャトルは、どなたにもご利用いただける交通サービスですが、本実証運行では特に、お子さまの送迎による負担軽減効果や、自家用車からのシフトによる駅周辺道路の混雑緩和・ 連携施設の集客力向上効果について検証します。
利用促進に向け、実証運行期間中に取り組む施策は以下のとおりです。
(1)保育・教育関連施設での施策
①内容
保育園や習い事の教室等の教育関連施設の利用者を対象に、しんゆりシャトルのニーズ把握のために行うアンケート調査にご協力いただいた方へ、しんゆりシャトルの無料クーポンを配付します
※予定枚数に達し次第配付終了
②対象施設
未定(決定次第、対象施設にてご案内します)
(2)駅前商業施設での施策
①内容
新百合ヶ丘エルミロードで税込2,000円以上のお買い物をしていただき、2月中に「バス無料チケット」を取得されたお客さまを対象にアンケートを実施し、ご回答いただいた方にしんゆりシャトルの無料クーポンを配付します。※予定枚数に達し次第配付終了
②対象施設
新百合ヶ丘エルミロード(イトーヨーカドー・Odakyu OXを含む全館)

 

実証運行で取り組むその他の施策

(1)「EMot」による交通サービス検索・手配機能や列車混雑予報
「EMot」では、鉄道・路線バス・タクシー・自転車シェアリングの検索等を一括して実施できるサービスを提供しています。また、小田急線の各列車の各駅間における混雑予報(実績を元にした予測)を表示することで、鉄道の混雑確認にお役立ていただけ、公共交通の移動を便利にします。
(2)「EMot」による観光情報の一体的な提供
小田急線沿いのおすすめ観光地を対象に、SNSからAIが抽出した観光地の定番スポットや見どころスポットを提案する「周遊プランニング機能」をEMotにおいて提供しています。公共交通等の交通サービスによる目的地までの経路検索と、観光地における定番スポットや見どころスポットに対応する周遊ルートなどの情報と周遊計画を旅マエから旅ナカまで一体的に提供し、さらに新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からも安心・快適に利用できるような情報提供を行うことによって、休日のお出かけのプランニングへの活用や、自家用車による外出から公共交通による外出への転換を促します。今後もMaaS分野での連携を強化し、「しんゆりシャトル」の実用化など、次世代交通の整備による公共交通機能の強化と駅を中心とした快適なまちづくりに注目です。

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