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役立つ記事

MaaSアプリとは?選び方から使いこなすコツまで徹底解説!

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スマートフォンの普及により、移動に関するサービスは大きく進化してきました。しかし、電車の経路検索アプリ、バスのチケット予約アプリ、タクシーの配車アプリなど、移動手段ごとに異なるアプリを使い分ける必要があり、スムーズな移動の妨げとなっているのが現状です。こうした課題を解決するのが、近年注目を集めているMaaSアプリです。

MaaSアプリとは?

毎日の通勤や出張、週末のレジャーなど、私たちの生活には様々な移動が伴います。MaaS(Mobility as a Service)とは、複数の交通サービスを連携・統合し、日々の移動をよりスムーズにする統合型モビリティサービスのことです。MaaSアプリは、このMaaSを実現するためのツールとして、様々な交通サービスを一つのプラットフォームで提供し、複数の交通事業者のサービスを連携させることで、最適な移動手段の選択から決済までをワンストップで実現します。

MaaSアプリの特長

MaaSアプリの最大の特長は、移動に関するすべてのプロセスを1つのアプリで完結できる点です。経路検索はもちろん、乗車券の予約や決済、さらには遅延情報の確認まで、移動に必要なあらゆる機能が統合されています。
また、AIによる最適ルート提案や、天候や混雑状況に応じた代替ルートの提示など、よりスマートな移動をサポートする機能も備えています。利用状況に応じ、パーソナライズされた提案ができることも、MaaSアプリならではと言えるでしょう。

MaaSアプリでできること

MaaSアプリでは、以下のようなサービスを利用することができます。

  • 出発地から目的地までの最適ルートを検索できます。所要時間や料金、乗換回数など、自分の優先順位に応じた条件設定が可能です。
  • 選択したルートで利用する交通手段のチケット予約や決済を行えます。事前に登録したクレジットカードやその他の決済手段を使って、アプリ内でスムーズに支払いまで完了できます。
  • リアルタイムな運行情報の確認も可能です。遅延や運休の情報をいち早くキャッチし、必要に応じて代替ルートを検討することができます。

従来の交通アプリと何が違う?

従来の交通アプリと比べると、MaaSアプリには大きく3つの違いがあります。

1:複数の交通手段を横断的に利用できる
従来は電車の検索アプリ、バスの予約アプリ、タクシーの配車アプリなど、交通機関ごとに別々のアプリを使う必要がありましたが、MaaSアプリでは1つのアプリで完結できます。

2:予約から決済まで一貫して行える
従来は経路を検索した後、別途各交通機関の窓口やwebサイトで予約・決済を行う必要がありましたが、MaaSアプリではその手間が省けます。

3:リアルタイムデータに基づいた柔軟な提案が可能
天候や交通状況、イベント開催などの情報をもとに、その時々で最適なルートを提案してくれます。

国内の代表的なMaaSアプリを紹介!

移動をよりスムーズにするMaaSアプリですが、地域や用途によって最適なサービスは異なります。ここでは、国内で展開されている主要なMaaSアプリを、エリアやサービス特性ごとに紹介していきます。

大都市圏で使えるMaaSアプリ

大都市圏では、複数の鉄道会社や交通事業者が連携した広域型のMaaSアプリが展開されています。

  • KANSAI MaaS
    JR西日本や阪急電鉄、大阪メトロなど、関西圏の主要な鉄道事業者のサービスを一元化したアプリ。このアプリでは、鉄道やバスの経路検索はもちろん、一日乗車券や観光パスなどの企画切符も購入可能です。特に、複数の交通事業者をまたいで利用する場合に重宝します。
  • JR東日本アプリ
    JR東日本が提供する首都圏向けMaaSアプリ。在来線や新幹線の切符予約、モバイルSuicaのチャージ、駅構内の店舗情報など、充実した機能を提供しています。

地方都市・観光地のMaaSアプリ

地方都市や観光地では、その地域ならではの移動ニーズに対応したMaaSアプリが展開されています。

  • ふくアプリ「ふくアプリ」は、福井県内の移動や観光をより便利にするための観光型MaaSサービスで、地域住民や観光客に向けてさまざまな移動手段を提供しています。このアプリは、福井県嶺北地方の11市町が構成する「ふくいMaaS協議会」によって運営されており、地域全体の交通インフラと観光資源を効率よく組み合わせ、利便性向上を図っています。特に、北陸新幹線福井・敦賀延伸に伴い、観光需要の増加を見据えた施策として注目されています。
  • EMot
    小田急電鉄が提供する「EMot」は、箱根エリアを中心とした観光型MaaSアプリです。電車やバス、タクシーに加え、自動車や自転車のシェアリングサービスも検索の対象になり、旅行の目的に合わせて最適なルートを提案してくれます。箱根フリーパスなどの電子チケット購入も可能で、よりお得で快適な旅行を実現できます。

プラットフォーム型MaaSアプリ

特定の地域や事業者に限定されない、プラットフォーム型のMaaSアプリも登場しています。

  • my route
    トヨタが提供する「my route」は、全国の主要都市で利用可能な総合モビリティサービスです。公共交通機関の経路検索や予約に加えて、カーシェアリングやレンタカー、シェアサイクルなど、多様なモビリティサービスを組み合わせて利用できます。また、飲食店やイベント情報なども提供されており、移動に関する総合的なプラットフォームとして機能しています。
  • WILLER
    WILLERが展開する「WILLER」アプリは、高速バスや夜行バスの予約に特化したサービスを提供しています。都市間移動において、よりリーズナブルな移動手段を探している方に適しています。

MaaSアプリの使い方

MaaSアプリは、使い方次第でさらに便利になります。ここでは、ビジネス、観光、日常生活など、シーン別の具体的な活用方法をご紹介します。初めての方でも実践できるノウハウをまとめました。

営業まわりや出張など

ビジネスシーンでは、効率的な移動と経費精算の簡略化が重要なポイントとなります。MaaSアプリを活用することで、これらの課題を効果的に解決できます。
特に、多くのMaaSアプリでは、利用履歴や領収書のデータを一括でダウンロードできる機能を備えています。経費精算の際に、交通費の内訳を手作業で入力する必要がなく、データを経費精算システムに連携させることも可能です。

旅行・観光

旅行や観光においては、現地の交通事情に不慣れな方でも安心して移動できる点が大きなメリットです。特に、地域特化型のMaaSアプリを活用することで、よりスムーズな観光が実現できます。
例えば、その地域ならではの周遊パスや観光施設のセット券を購入できることがあります。これらを活用することで、移動費用を抑えながら、効率的に観光スポットを巡ることができます。
また、天候の変化や予定の変更にも柔軟に対応できます。突然の雨でバスの運行に遅れが出た場合でも、アプリ上で代替ルートをすぐに確認できます。タクシーへの切り替えも、アプリ内で完結するため安心です。

通勤・通学

通勤や通学など、日常的な移動にもMaaSアプリを活用できます。特に、定期的に利用するルートの運行情報をチェックする際に便利です。また、多くのMaaSアプリでは、交通利用に応じたポイントプログラムが導入されており、日々の移動をお得にすることが可能です。
JR西日本では「WESTERポイント」というポイントプログラムを提供しており、MaaSアプリ「WESTER」と連携することで、ICOCAの利用や、駅ナカ店舗での買い物などでポイントが貯まります。例えば、通勤定期券を利用してJRに乗車する際、WESTERポイント連携済みのICOCAで支払うと、利用額に応じてポイントが貯まります。貯まったポイントは、ICOCAへのチャージや、駅ナカ店舗での支払いに利用できるため、日々の通勤・通学がお得になります。定期的に利用する路線で実施されているキャンペーンをチェックし、お得に活用するのもおすすめです。

まとめ

MaaSアプリは、私たちの移動をよりスマートにしてくれる便利なツールです。1つのアプリで検索から決済までを完結できる利便性は、ビジネスにも私生活にも大きなメリットをもたらします。特に注目すべきは、地域や目的に応じた多様なアプリが登場していることです。まずは日常的な移動から試してみることで、MaaSアプリならではの便利さを実感できるはずです。この記事で紹介した基本的な使い方や選び方のポイントを参考に、自分に合ったMaaSアプリを見つけてみましょう。

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