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物流運送業で使える補助金と助成金!話題のITシステムの導入に使える補助金も紹介

運送業界で補助金や助成金を活用し、事業の活性化・労働環境の改善・システムの導入などを検討している担当者も多いのではないでしょうか。運送業界では安全対策や人員確保などさまざまな目的の補助金や助成金が利用可能です。この記事では、トラック協会と国から出ている補助金や助成金、また話題のITシステムを導入するための補助金を紹介します。
*2022年11月2日現在の情報です

トラック協会から出ている主な助成事業

ここでは、全国トラック協会から出ている、以下の主な助成事業を紹介します。
●令和4年度安全装置等導入促進助成事業
●令和4年度インターンシップ導入促進支援事業

令和4年度安全装置等導入促進助成事業

この助成金事業は、運送業界で事業用として使用されているトラックの交通事故ゼロを目指すため、安全装置やIT機器の普及を目的としたものです。該当する安全装置は、後方視野確認支援装置、側方視野確認支援装置、呼気吹き込み式アルコールインターロック、IT機器を活用した遠隔地で行う点呼に使用する携帯型アルコール検知器となります。助成額は安全装置ごとに取得価格の2分の1で、上限は2万円です。

令和4年度インターンシップ導入促進支援事業

運送業界の人材不足を改善するため、インターンシップの受け入れをした事業者に対し、助成金を交付するものです。業界全体の人材確保が目的とされているため、インターンシップの募集はトラック協会が行っています。そのため、費用をかけずに新たな雇用につなげられ、助成金も受け取れる可能性がある事業です。助成額は、インターンシップ受け入れ3日間で9万円、4日間で11万円、5日間以上で13万円となっています。交付を受けるには、運送業界の理解を深められるインターンシッププログラムであること、さらに安全運行の取り組みの見学と乗務体験を含める必要があります。

*参考(他サイトへリンクします)|全日本トラック協会 助成制度
https://jta.or.jp/member/shien.html

国から出ている主な補助金など

ここでは、国から出ている、以下の主な補助金制度を紹介します。
●車両動態管理システム等の導入補助
●低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業

車両動態管理システム等の導入補助

運送業界における車両動態管理システムの導入を促進し、輸送の効率化を促すための補助金です。令和4年度トラック輸送の省エネ化促進事業による補助金で、運輸部門における消費エネルギーの約40%を占めるトラックを省エネ化するための取り組みです。システムの導入によりトラックによる輸送を効率的にできれば、業務の効率化だけでなくエネルギーの消費量を抑えることにもつなげられます。内容は、車両動態管理システムなどの導入にかかる経費の一部を補助するものです。

*参考(他サイトへリンクします)|車両動態管理システム等の導入補助
https://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha04_hh_000258.html

低炭素型ディーゼルトラック普及加速化事業

輸送トラックにおける二酸化炭素の排出を抑える目的として、低炭素型ディーゼルトラックの普及を促すための補助金です。補助対象になるのは、①資本金3億円以下または従業員300人以下の中小事業者、②前述の①へトラックをリースする事業者となっています。1事業者が申請できるのは10台までです。補助金を受けるには「エコドライブ等燃費改善取組体制の構築」「運用状況報告書の提出」「燃費改善効果及びCO2削減効果計算の報告」が必要となります。補助金の額は、車両総重量と燃費基準などによって1台あたり10〜75万円です。

*参考(他サイトへリンクします)|二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金
https://www.env.go.jp/press/110992.html

話題のITシステムとは?導入に使える補助金も紹介

最後に、運送業界の業務を効率化できるITシステムを簡単に解説し、ITシステム導入に使える補助金を紹介します。

運送業界の業務を効率化できる話題のシステム

業務の効率化を図れて、慢性的な人材不足を補えるのがIT技術を活用したシステムです。
運送業界に限ったことではありませんが、少子高齢化などの影響を受け人材不足が加速しています。働き手が不足しているだけであれば賃上げなどコストをかけて人材を確保することもできますが、輸送業務には配車や運行などの経験や知識が必要な業務も多いため、人材を増やすだけでは解決できない問題も少なくありません。システムを導入すれば、効率的な配車や配送ルートを自動計算してくれます。トラックの位置情報も把握できるので、計画とのズレがある場合は的確な提案を受けることが可能です。
他にもさまざまな機能を持ったシステムがあり、多方面からコストの削減や労働環境の改善につなげることができます。

システム導入に使える補助金

システム導入に使える補助金は、中小企業庁監督のもと一般社団法人サービスデザイン推進協議会が運用している「サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金」です。運輸業の場合、資本金3億円以下、または従業員300人以下の中小企業および小規模事業者が利用できます。補助金の額は、システム導入にかかる費用の2分の1で、最大450万円です。

参考(他サイトへリンクします)|サービス等生産性向上IT導入支援事業費補助金
https://www.it-hojo.jp/

業務の効率化を図るためにも補助金や助成金を活用しよう!

トラック協会や国からは、運送業界向けの補助金や助成金が多く出されています。安全対策や人材確保など、さまざまな種類があるので、自社が抱える問題に合った補助金や助成金をチェックしてみてください。また、業務の効率化を図れるITシステムの導入に利用できる補助金もあります。業務の効率化をはじめとして、コスト削減や労働環境の改善にもつながるので、積極的に活用しましょう。