首都圏初!さいたま市内の公道に設置された「スマートバス停」とは
これまでバス会社では、ダイヤ改正や災害などが発生した際、人の手によってバス停情報を更新するという作業が発生し、作業負担や人員確保が問題とされていました。さらに、リアルタイムな情報更新ができない、外国人旅行者に対する多言語対応ができていない、など顧客満足度の低下に繋がる懸念も大きな課題です。
そこで注目を集めているのが、IoTを活用したスマートバス停です。各社、様々な取り組みが進む中首都圏で初めてさいたま市の公道にスマートバス停が設置されました。これまでの課題を一気に解決してくれることが期待されるスマートバス停とはいったいどういうものでしょうか?
目次
スマートバス停とは
「スマートバス停」とは、デジタルサイネージを使い時刻表はもちろん、その他の告知文や広告などをリアルタイムに表示できる機能を有するバス停のことです。
スマートバス停の機能とは
曜日・時間帯別の時刻表を大きくわかりやすく表示するほか、到着予測時刻を表示するなど、お客様の利便性向上にも寄与する機能を備えています。また、遠隔でデータ更新等の操作ができることから、メンテナンスの負担軽減につながります。
機能
・バス運行情報の表示
・デジタル時刻表の表示
・当該曜日・時間帯の時刻表を拡大表示
・お知らせ分の表示
・特別ダイヤのお知らせや同一停留所の他の乗り場の時刻表など、場所や時期に応じた情報を配信
・運行系統図の表示
公道上に設置されるまで
株式会社YE DIGITALと西鉄エム・テック株式会社が共同開発した「スマートバス停」が、国際興業株式会社の管理するさいたま市内2か所のバス停に採用され、2020年11月17日(火)より運用が開始されることになりました。地方都市である北九州市や金沢市などに続き、首都圏では初めてのことです。
設置場所
【バス停1】南中野(大宮駅方向のりば:さいたま市見沼区南中野)
【バス停2】日大前(大宮駅方向のりば:さいたま市見沼区南中野)
バス停の設置にあたっては公道上に配置することから、多方面での設置許可が必要となります。そのため、スマートバス停の設置時には、関係各所に新型バス停として認知してもらいながらの展開を進めていきます。
今後の展開
昨年、首都圏で設置した「埼玉大学」バス停における太陽光発電タイプ(電源不要)とあわせ、今回設置する電源有りのタイプにおいても技術検証を重ねてノウハウを蓄積し、バスを利用されるお客様への「サービス向上」と、バス事業者にとってのメンテナンスの効率化に積極的に取り組んでまいります。
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