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埼玉・朝霞市で公務の移動にシェアサイクルを活用 公用車の削減を目指す!

ミライコラボ編集スタッフが、最新のAI/IoTの活用事例に迫ります。
今回は、街中でよく見かけるようになったシェアサイクルの活用事例をご紹介します。

シェアサイクルというと、以前は観光地などで見かけるくらいでしたが、ここ数年でコンビニにもサイクルポートが設置されるなど、日常のいたる所で見かけるようになり、利用したことがある人も増えてきているのではないでしょうか。

そうした中で、ミライコラボでは、2021年9月から公務の移動手段としてシェアサイクルを活用している朝霞市にインタビューしました。

朝霞市役所にインタビュー

取材に訪れたのは、埼玉県・南部に位置する朝霞市役所です。

朝霞市役所

今回お話を伺うのは、総務部・財産管理課・財産管理係の、相澤辰実さんです。

インタビューに応えていただいた相澤さん

記者)朝霞市では、いつからシェアサイクルの活用が始まったんでしょうか。
相澤)朝霞市では、平成31年の1月から導入しており、元々市民向けの交通手段としての実証実験からスタートしました。サイクルポートという、いわゆる自転車を借りることができる駐輪場は、現在市内に126カ所あります。

朝霞市に126箇所あるサイクルポートの地図(提供:朝霞市)

記者)シェアサイクルを公務で使うようになったきっかけを教えてください。
相澤)市では108台の公用車を保有しており、基本的に公務中の移動は車で移動しておりました。しかし、移動といっても近い距離の移動や一人での移動が多く、正直なところ公用車の使い方としてもったいないなと感じておりました。
そこで、以前にも一度自転車の導入を考えたことがありました。しかし、南北に高低差がある朝霞市で必要としている電動アシスト自転車を何十台も導入するというのは予算的にも難しかったので、その時は計画を見送ることになりました。
そうした中で、2年前、市民向けのシェアサイクルの導入が決まったことで、市役所でも公務の移動として利用しようという話が再燃し、今回の導入にいたりました。

朝霞市役所の前にあるサイクルポート

記者)シェアサイクルが始まり、公用車の使用は減りましたか?
相澤)正直なところ、9月については、とにかく雨が多かったので、激減というところまではいっていませんが、減少傾向ではあります。
また、シェアサイクルの導入前は、免許を持っていない人や運転に自信がない人は外出時、車を使っていませんでしたが、シェアサイクルの導入後は、そうした職員の利用も増え、多くの方に利用いただいています。

公務でシェアサイクルを利用する市の職員

記者)今後、どのようにシェアサイクルを利用していきたいですか?
相澤)職員は電動アシスト自転車を乗ったことがなかったという人が多く、いざ乗ってみると、「楽だな」「便利だな」といった、好意的な反応が多いです。
また、効果的なところでは今のところ、まだ始まって1カ月ほどですので、おっと思うようなところはありませんが、期待している部分はあります。例えば、自転車で通行することによって、市民の方との距離や目線が近くなるので、例えば街路樹の枝が伸びていたり、道路に穴が開いていたり、通行の妨げになっているような場所の危険な場所の発見などが、気づきやすくなると思います。そういったシェアサイクルならでは気づきをもとに市民へのサービスで還元できればと思っております。

まとめ

朝霞市役所がシェアサイクル導入で期待している効果は、主に「環境負荷の軽減」「公用車削減」「街の変化に気づきやすくなる」という3点でした。中でも、「街の変化に気づきやすくなる」という点は、市役所ならではの考え方だと思い、とても温かい気持ちになりました。朝霞市のように、公務の移動でシェアサイクルを活用しているところは珍しいそうです。ぜひ、全国に広まってほしいですね。

【取材先概要】
「朝霞市」
■所在地:埼玉県朝霞市本町1-1-1

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