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ルート最適化技術で自動宅配ロボット公道へ

事例

新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い宅配需要が急増し、人手を介さない非接触型の配送ニーズが高まる中で、無人の低速・小型の自動配送ロボットを活用した新たな配送サービスの実現が期待されるとして、政府が低速・小型の自動配送ロボットの早期社会実装を目指す考えを「成長戦略実行計画(令和2年7月17日閣議決定)」にて明らかにしました。
海外では実際に公道を走行して配送に用いる事例もある一方、我が国の制度では、低速かつ小型の無人自動配送ロボットについて、制度上位置付けられておりません。政府は、我が国においても、社会的受容性を確認するとともに、収集したデータを踏まえて、継続的なサービス提供が可能となるよう、「遠隔監視・操作」型の公道走行実証を可能な限り早期に実現するとしています。

こうした政府方針も踏まえて、三菱商事・三菱地所・東京海上日動がロボットによる自動配送の実証実験を行いました。実験に使用されたロボットには株式会社オプティマインド(愛知県名古屋市)が持つルート最適化技術が提供されています。

自動宅配ロボット実証実験の概要

三菱商事・三菱地所・東京海上日動が2020年12月4日から11日まで岡山県玉野市において行った実証実験において、オプティマインドは、自動配送ロボットが公道上で走る配送順と走行経路を事前予約の顧客注文情報を基に計算し、自動配送ロボットによるラストワンマイル配送を支援しました。
第二弾となる茨城県筑西市の実証実験は、市の協力のもと、国内初となる自動宅配ロボット公道走行が2021年4月2日から13日まで行われます。オプティマインドの支援提供するルート最適化技術によってリアルタイムに入力された顧客注文情報などを基に計算した配送順と走行経路にて自動配送ロボットが走行します。

 

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ルート最適化システム「Loogia(ルージア)」

Loogiaは、オプティマインドが開発した、ラストワンマイル配送におけるルート最適化クラウドサービスです。配送先の時間指定などのラストワンマイルならではの40以上の現場制約を考慮や収集したGPSデータを解析することで得られた走行速度や駐車位置を加味した配送ルートの提案をします。

「Loogia(ルージア)」の役割

本実証実験においてオプティマインドは、ルート最適化システム「Loogia」によって最適な配送順番を計算し、株式会社ティアフォー(愛知県名古屋市)が開発する自律走行ロボット「LogieeSS」に対し計算結果を、APIを通じて提供しました。具体的には、注文を受けたオペレーターが顧客注文情報を入力し「注文確定」をすると、自動で「Loogia」に対する計算リクエストが行われ、その計算結果が「LogieeSS」の走行スケジュールとして登録される、というシステム連携を実装しています。

1 オペレーターの顧客注文情報入力画面

2 Loogia上でのルーティング結果画面

 

未来社会に向けて

今回の実証実験では、注文から配送完了まで人の手を介在することなくシームレスな連携を実現しており、自動配送ロボットによるラストワンマイル配送の未来を切り開く取リ組みといえます。支援協力したオプティマインドは、未来社会においても、自動運転をはじめとしたあらゆるラストワンマイルモビリティの意思決定を担う技術を提供し続け、「世界のラストワンマイルの最適化」を目指している、と述べています。

高齢化社会や労働人口の減少をはじめとしたあらゆる課題の解決に活用が期待されるロボット宅配ですが、コロナ禍における非接触配送など喫緊の課題解決にも効果が期待されています。

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